欲のままに

2000年12月30日
ひとり、渋谷まで。
“愛のコリーダ2000”という映画を観るために。
“阿部定事件”を題材とした、監督大島渚のモノ。
上映されるのは、渋谷シネ・アミューズ。
そう、わたしはこの映画館の赤と黒の雰囲気がとても好きで。
いつも早目に行っては、コーヒーを呑んだり、
大きな窓から見える街並みやネオンを眺めたりする。
こんなときは何故かたまらなく切なくなってしまう。

この映画で一番印象に残っているのは、松田英子の
目のやり方や唇。
なんとも愛しい表情をして、それでいて危うさも含んでいる。
彼女はただひたすらに愛する男と体を重ねたいと思い願い、
愛する男のモノが自分のモノであることに至上の喜びと
安心感を得ていたように思う。
愛は目に見えない。
そう、それだからきっと・・・
体を重ねることで
そこに自分への愛があることを
そして、相手への愛があることを
確認していたかったんじゃないのかな。
最後に彼女は愛する男を殺してしまうことになるのだけど、
わたしにはまだ、そこまでの気持ちはない。
だけど、愛する男(ヒト)を殺して自分のモノに
してしまいたくなるくらい愛することができたら、
それはそれで幸せなことなんじゃないか、
と思ったりもする。
愛に溺れ、欲のままに。

とまぁ、わたしにはできないことなんだろうなぁ。
って、できちゃったら怖いかぁ。(笑)




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