大切なもの
2001年1月4日わたし、もう・・自分の気持ちなんてわからなくなっちゃった
から、怖くて先を見るのがどうしようもなく不安だったから、
だから、あんな突発的なお手紙を彼に宛てて。
でも、彼からすぐに電話がきて。
叱られたし、涙だって流してくれた・・・。
そうしたらわたしも何も言えなくなって。
“ラーメンでも食いにいこう”って、そう。
2ヶ月ぶりに会う彼。
わたし、ずっと会いたかった。
ずっとずっと会いたかったよ。
彼の『オウッ!!』って声で振り向いたら、そこには
最後に会ったときよりも柔らかい彼の顔があって。
懐かしい、懐かしいよ。
新宿の長い横断歩道を足早に歩いて。
彼が歩くとどこからかサカサカと音が聞こえてきそう。
少し前を歩く彼をわたしは駆け足で追いかけて。
いつもいつも、彼の背中ばかり眺めて、
いつもいつも、彼のフレグランスに酔ってた。
なにもかも、あのときのまま。
彼に連れられてラーメン屋さんに入る。
ビルの一階と二階にある、小さなお店。
彼が電話で話していた“チャーざる”の食券を二枚買って。
いっぱいの麺といっぱいのチャーシュー。
『あはは、いっぱいだねぇ』って笑って。
わたしは、彼がたまに顔を出す、お気に入りのお店に一緒に行けた
ことが、一緒に笑えたことが、ただただうれしかった。
うれしかった・・・
ラーメン屋さんを出たら今度はわたしの大好きなジャズ喫茶に
行こうって言って。
靖国通りを並んで歩く。
たまに、『危ないから』ってわたしの手を引っ張ってくれて。
急な階段を一緒に降りて。
ふたつ並ぶ赤とオレンジのカクテル。
ブラックペッパーの付いたカマンベールチーズ。
グラスとグラスを合わせて、口に入れる。
ゆらゆら流れるキャンドルの灯り越しにみる彼。
他愛のない話を交わし、彼の好きなレコードのジャケット
を眺めては笑ったりした。
時計は21時半。
お店を出て、駅へ向う。
駅ビルのなかに入っている、HMVに行こうって。
閉店は22時。
『閉店まで5分くらいしかないけど行ってみよう』って、彼。
ふふふ、彼らしい。
でも、エレベーターがなかなか見付からなくって。
『ないじゃ〜ん』『どこだよ』って。
可笑しかった。
やっと見付けてHMVのある6Fに着いたときはもう
『スミマセン、閉店しました』って。
結局ふたりでエレベータに乗っただけで。
可笑しい、可笑しいな。
わたしは山手線で池袋。
彼は総武線で吉祥寺。
同じホーム。
別れ際に彼が頭をなでてくれて。
たまらなく切なくなって。
電車に乗ってすぐ、わたしは下を向いてしまった。
から、怖くて先を見るのがどうしようもなく不安だったから、
だから、あんな突発的なお手紙を彼に宛てて。
でも、彼からすぐに電話がきて。
叱られたし、涙だって流してくれた・・・。
そうしたらわたしも何も言えなくなって。
“ラーメンでも食いにいこう”って、そう。
2ヶ月ぶりに会う彼。
わたし、ずっと会いたかった。
ずっとずっと会いたかったよ。
彼の『オウッ!!』って声で振り向いたら、そこには
最後に会ったときよりも柔らかい彼の顔があって。
懐かしい、懐かしいよ。
新宿の長い横断歩道を足早に歩いて。
彼が歩くとどこからかサカサカと音が聞こえてきそう。
少し前を歩く彼をわたしは駆け足で追いかけて。
いつもいつも、彼の背中ばかり眺めて、
いつもいつも、彼のフレグランスに酔ってた。
なにもかも、あのときのまま。
彼に連れられてラーメン屋さんに入る。
ビルの一階と二階にある、小さなお店。
彼が電話で話していた“チャーざる”の食券を二枚買って。
いっぱいの麺といっぱいのチャーシュー。
『あはは、いっぱいだねぇ』って笑って。
わたしは、彼がたまに顔を出す、お気に入りのお店に一緒に行けた
ことが、一緒に笑えたことが、ただただうれしかった。
うれしかった・・・
ラーメン屋さんを出たら今度はわたしの大好きなジャズ喫茶に
行こうって言って。
靖国通りを並んで歩く。
たまに、『危ないから』ってわたしの手を引っ張ってくれて。
急な階段を一緒に降りて。
ふたつ並ぶ赤とオレンジのカクテル。
ブラックペッパーの付いたカマンベールチーズ。
グラスとグラスを合わせて、口に入れる。
ゆらゆら流れるキャンドルの灯り越しにみる彼。
他愛のない話を交わし、彼の好きなレコードのジャケット
を眺めては笑ったりした。
時計は21時半。
お店を出て、駅へ向う。
駅ビルのなかに入っている、HMVに行こうって。
閉店は22時。
『閉店まで5分くらいしかないけど行ってみよう』って、彼。
ふふふ、彼らしい。
でも、エレベーターがなかなか見付からなくって。
『ないじゃ〜ん』『どこだよ』って。
可笑しかった。
やっと見付けてHMVのある6Fに着いたときはもう
『スミマセン、閉店しました』って。
結局ふたりでエレベータに乗っただけで。
可笑しい、可笑しいな。
わたしは山手線で池袋。
彼は総武線で吉祥寺。
同じホーム。
別れ際に彼が頭をなでてくれて。
たまらなく切なくなって。
電車に乗ってすぐ、わたしは下を向いてしまった。
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