七夕

2001年7月8日
七夕の夜は、君とふたり、お酒を呑んだりした
君が帰ったのは、少し、おぼえてる
涙が、でそうだった

服も着替えないまま、化粧も落とさずに
眠った

暑い
ひとり、もう一度、お酒を入れる
体が火照る
暑さのせいでも、お酒のせいでも、ない
火照る体から、君の体の匂い
君の、唾液の匂い
君の残した匂いの中で、もう一度…

君に、手紙を書いてる
書き上げるかはわからない
でもなぜか、すごく、怖い
遠いか近いか知れない、先をもう見てるの?

その日は、七夕
願いは、放たれるのか?

お風呂に入った
君の残り香はそのままにしたかったけれど

ぬるめのお湯に浸かって何遍も顔を洗った
何も、考えたくない

夏に近づく風にあたりながら
揺れるカーテンの下に寝転がる
昨日つけた短冊が風に揺れてカサカサ音がする
君を想う

寝てしまった

こんなふうに寝ってしまった後は
なぜか、いつも決まって寂しくなる
目が覚めてここに誰かいてくれたらまた違うのに

午後六時ちょうど、君に電話をかける
いつもと何も変わらない、君の明るい声
的はずれな、君の声

甘えてしまおうと思った

わがままを言って口笛を吹いてもらう
仕様がないなぁ…痛快ウキウキ通り
電話の向こう、君は照れながらいるのだと
思ったりした

電話なら、涙が流れていても気づかれない
それが、電話のいい所でもあり、時に悪い所



ベランダの笹を仕舞おう


コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索